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男子部での学び

南山教育

キリスト教の精神とキリスト教世界観

南山高等学校・中学校男子部は、学校法人南山学園の設置校の1つであり、南山学園が最初に設置した学校です。

南山教育は、キリスト教の精神と世界観を教育の基本に置いています。それは、「一人ひとりがまず自分の尊厳に気づき、その徹底を図る一方、他者の尊厳を認め、共に、人間の尊厳が尊重され推進される社会づくりに役立とう、という生き方を培うこと」です。

高校入試のない完全6か年一貫教育のもと、「地の塩、世の光たれ」という聖書のみ言葉を深く理解し、国際的視野を持ち、人類愛を実践できる人間の育成に努めています。

あなたがたは地の塩である。もし塩がそのききめを失ったならば、何をもって塩に塩気を取り戻せようか。その塩はもはやなんの役にも立たず、外に捨てられて、人に踏みつけられるだけである。

あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることはできない。また、灯をともしたとき、それをますの下に置く人はいない。燭台の上に置く。こうすれば、それは家の中のすべての人々のために輝く。

このように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。そうすれば、人々はあなたがたのよい行いを見て、天におられるあなたがたの父をほめたたえるであろう。

(新約聖書・マタイによる福音書第五章より)

教育の特色「健全な精神と自主性をはぐくむ」

青年前期の心身の成長に適した教育課程を編成し、授業および学校行事によるさまざまな学びを通じた、統一ある教育内容の充実をはかるため、中学3年間と高校3年間を分断せず、6年間を1つの単位として教育しています。

心の教育「小さな紳士たれ」

教育理念と校訓を基礎に南山教育が最も大切にしているのが、健全な精神と、自ら考え判断し行動する意志の育成です。南山はよく「自由」と言われますが、これはただ生徒の自由に任せるものではありません。また逆に、生徒に何でもしてあげることでもありません。6か年一貫教育と日々の生活指導を通じて私たちが大切にしているのは、思春期という多感な時期にある生徒たちにマナーやルールの大切さと正しい価値観を養うことです。

初代校長ヨゼフ・ライネルス師が生徒に向けて残した言葉「小さな紳士たれ」は、多感な思春期の子どもたちに、相手の立場を理解して尊重し、立ち居振る舞いも含めて、心のおきどころと行動の指針を示した言葉です。このことは、南山教育の中で今も脈々と受け継がれています。

また、こうした生活指導の厳しさの大前提として、キリスト教的愛に基づく家庭的雰囲気を尊重し、人と人との相互の信頼と協力関係を教育活動において最も大切にしています。豊かな人間関係を土台とした学校を包み込む家庭的雰囲気こそ、本校が「南山ファミリー」と言われるゆえんであり、生徒同士、教師と生徒、保護者と教師、卒業生と学校など、南山教育に関わるすべての人たちの信頼関係と協力関係が形作られるよう努めています。この深い関係性のもと、全ての生徒が学校の中で自分の場所を見出し、お互いに結びつき、教師は生徒一人ひとりの状況を把握し、時に指導し、時に励まし、時に見守ることで自主性をはぐくみ、個性を大切にして能力を伸ばしています。

学習指導「自主勉学の気風の育成」

学習指導においては、将来直面するさまざまな事象に対して「知的理解」を通じて対処でき、厳密で正確な思考、明晰で偏らぬ判断ができるようにするために、中学・高校の6年間で必要とされる力を身につける、という考えのもと、6か年一貫教育の特性を活かした先取学習を行っています。特に進度の速い英語や数学は、課題や小テストを通じて基礎学力の定着を徹底します。努力を要する生徒に対しては、再テストや放課後・土曜日・夏休みなどの長期休暇を利用した指名制の補習である「補充授業」でフォローし、一人ひとりの学習習慣の定着を図ります。

また、自主的な復習や発展的内容の学習のための「補習授業」も適宜実施しています。人間関係を基礎とした明るく伸びやかな学びの環境のもと、生徒たちは日々の授業と家庭学習、そしてテストというサイクルの中で、自分なりの勉強の形を見つけていきます。

さらに、知的理解をすすめるための特色として、高校入試がないことを活かして、生徒の学問的興味や関心を持たせるための実験や探究型の学習も行っています。生徒はこうした授業を通じて知的好奇心を育み、自らの進路を見出していきます。

校訓・スクールポリシー